三島のすすめ | 富士の湧水が潤す街、源兵衛川のせせらぎに賑わいが集まる

東海・甲信越

2024年のGW。「人混みはイヤ、だけど出かけたい」そんなアンビバレントな気持ちを叶えるべく三島へ向かいました。以前、静岡の知人から「街中に湧水が巡り、美食に溢れた素敵な街だ」とおすすめされて以来、心に留まり続けておりました。

三島市の鎌倉古道

鎌倉古道

三島駅から伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り込んで1駅、三島広小路駅で下車します。同駅付近から三嶋大社を結んでいる鎌倉古道。土色を模した舗装となっていて、道中の左右にはおしゃれな店舗、昔ながら商店が点在し、一部には歓楽街の匂いも感じられ、なかなか歩き応えがありますよ。そしてこちらが今回の主役、源兵衛川親水公園です。

三島市の源兵衛川親水公園

下流側の眺め。水汲みポンプが子どもたちの人気者になっていたのが印象深い。

あぁこの賑わい。心も潤いますなぁ。日差しが厳しい1日だったので、川辺のベンチが憩いの場となっています。富士山の湧水が源泉となって駿河湾に流れていく源兵衛川の流れ。この賑わいのように、水辺を求めて三島に人々が集まって街並みが作られていったのでしょうね。

源兵衛川親水公園

上流側の眺め。川の中に飛び石が設けられており水上散歩を楽しめる。

かつては高度成長の中でどぶ川となっていたという源兵衛川。生活の一部だったせせらぎに対し地元の方も次第に目を背けるようになっていたようです。一方で思い立つ方々もおり、1980年代後半ごろから、まずはごみ拾い、そこから産官民の連携により現在のせせらぎを取り戻すに至っています。

白滝公園

白滝公園。寝そべって読書に耽る方、来園者に合奏を披露する方、公園の営みは尊い。

源兵衛川を水上散歩を楽しみながら上流方向に進むと白滝公園にたどり着きます。
かつて富士山から流れ出た溶岩が現在の白滝公園のあたりまでやってきました。富士山周辺に降り注いだ雨が、この溶岩流の隙間を長年かけて巡り、溶岩流の末端部に位置する白滝公園をはじめ、市内で湧き出しているのだそうです。ふしぎなおくりものですね。

東海道新幹線ホームから眺める富士山

今日も三島の街、訪れる人々を潤す富士山

白滝公園から歩いて5分ほどで三島駅へ帰着。近すぎますね笑
人の営みと自然環境がこれほどよい距離感を保っている街はそうもないでしょう。暑さの厳しくなるこれからの休日、三島の日帰り散策がおすすめです。

おしまい

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