池袋から1駅 4分
渋谷駅で言うならば恵比寿駅立ち位置にありながら、あまりにもこじんまりしている(存在感が薄い)埼京線 板橋駅。23区の中でも冴えない区を代表する板橋区(元住民が言うのだから間違いない。)
その板橋区に相応しい趣きだったこの駅が、
いま大変なことになっています
そう
開発の波がこの板橋にもやってきたのです!
駅の周りに駅ビルとそれに付随する商業施設と高層マンションが計画されているなんて。いまだに想像できません・・・
ただ現地に行ってみると、着実にその動きは進んでいました。というわけで、なんやかんやでお世話になって、愛着のあった板橋駅の最後の姿を記録しようと遊びに行ってみたのでありました。
板橋ってどんなところ
これが板橋駅旧西口の様子。
左から順に改札口、みどりの窓口、切符売り場そしてBECX’S COFFEE店がありました。
三田線の新板橋駅から乗り換える大半の人は、てくてくと地味に離れた距離を歩きこの駅舎を利用していたはずです。が、その面影はなく、廃駅の様相。ちなみにWikipedia大先輩から拝借した2007年の様子がこちら
なんともこじんまりとした駅前でありました。まるで各駅停車しか停まらない、私鉄の郊外駅のようです。繰り返しますが、この板橋は、
池袋から1駅 4分
新宿まで2駅 9分
渋谷まで3駅 15分
の立地
であります。旧駅舎を計画図上で示すならば
このあたり。旧駅舎を細かく観察すると
板橋界隈で貴重だった喫茶店が消滅・・
かつての表玄関もシャッターを閉めてしまいました。
このみどりの窓口で、北斗星の10時打ちを試みたのはいい思い出(結局失敗)
この景色も開発で変わっていくのでしょうか
改札口は、上の写真のように旧駅舎の左脇を通り、階段で地下に潜った先、ホーム下の地下空間に移動しました。ただ、そのおかげで東西の改札口は統一され、駅構内を通ることなく線路の反対側へ向かうことができるようになりました。
通路を進むと仮駅舎が!
通路の柵の上から、その向こう側を眺めてみると旧改札口の反対側を覗くことができます。
この写真を撮っている場所辺りに、地下へ降りていく階段があって、下り線をくぐり、ホーム下で、階段を登っていくというようになっていました。
ちなみに建物内の左手に洗面所があったのですが、それはなかなかの狭さと汚さであったのでした笑
失われた今となっては、懐かしい思い出。よくこれまで、時代の波に飲まれることなく頑張ってくれました。
仮駅舎とE233系をパシャリ。
今後は駅ビルなんかも開業して、大きく雰囲気が変わっていきそうです。板橋区の唯一と言っても良い都会への玄関口として、邁進してもらいたいところです。
追記 2020年10月撮影
ご覧のとおり跡形も無くなっておりました・・・
道路看板の奥に見える黒い正方形のコンクリート部分にあった売店も蒸発
板橋区のホームページなどを調べても、今後の計画案はまだ見えていません。しかし、敷地の広さから、なんらかの大きな建造物ができるのは間違いないでしょうから、画面端に移る若いカップルのように、”ちょっとだけ”話せるような落ち着いた空間はまもなく見納めかもしれません。
~おまけ~
天気の子の聖地となった代々木の廃ビル 代々木会館
代々木駅前という立地でこの外観、撮影に興じるファンの数も相まってなかなか異彩を放つ物件でありました。入居店舗はどれもDEEP。不思議な光が屋上を照らしていたとしても、ちょーと入るのを躊躇してしまいそう。そんな私は雨男であります。
近々取り壊し予定ということで、このおかしな光景もまもなく見納めになってしまうようです。
追記 2022年1月撮影
あれから2年半
跡地には、22年5月に9階建てビルが建つのだとか。都心の新陳代謝は、高校生のそれのような激しさです。
ちなみに場所はこのあたり。
板橋、代々木とも、今後の開発から目が離せません。
おしまい
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