留萌本線 留萌駅 | 廃線を控える炭鉱と漁港が生んだ巨大ターミナル

北海道

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留萌本線 峠下駅 ~次の夏はもう来ない~
繁忙期にこそ旅行という癒しを 「有休が使えなければ土日で旅すれば良いじゃないか」 悪魔、はたまた天使の一声か。気づけば一泊二日旭川旅行を楽天でぽちり、朝イチで発ち、最終便で帰るという強行軍を敢行したのでありました。 本日...

2022年9月4日(日)、峠下駅を後にし、日本海側の街 留萌へやってまいりました。
かつては周辺や羽幌炭鉱で採掘した石炭の積出港、そしてニシン漁で栄えた漁港として賑わった留萌。そんな街の賑わいを反映するように広大な構内を持った留萌駅でしたが、廃線まで残り半年となりました。

留萌駅へ留萌本線が来なくなる日

留萌駅

駅舎。拠点駅の風格がある。

留萌駅駅舎内

駅舎内。昔ながらの改札の雰囲気

留萌駅待合室

待合室も広々としている。

留萌駅立喰そば

失うのが惜しい駅そば。留萌名物のにしんそばをいただける。

11時半であったが、この後列ができていた。最後と知って訪れた人々だろう。

留萌本線の往年を振り返る展示。

空知・羽幌地区で採れた石炭の集積地だった留萌。往年は貨物列車で賑わったのでしょう。

ホームも覗かせていただきますよ。

2面3線があった堂々たる設備

かつてはこれらに加え、羽幌線の1面2線のホームや広大な貨物側線を擁しておりました。

昔の留萌駅の航空写真

左上に伸びていくのが羽幌線。封鎖された跨線橋で結ばれていたのが分かる。(国土地理院地図 1974~78年)

ただ、現在では跨線橋も封鎖され1面1線の駅に。留萌から出発する列車は1日7本のみとなりました。

持て余された設備から往年の賑わいが感じられます。

行先表示機だろうか。かつては各方面へ多様な列車が旅立っていったのだろう。

長大なホームは最後の夏を静かに過ごしていた。

留萌駅の廃止後、「る」から始まる駅は石北線の留辺蘂だけとなる。

港町 留萌を歩く

せっかくなので、留萌駅前も散策してみましょう

留萌駅前

駅前商店街も最後の時をまっていた。

と!!

留萌駅前市場入口

なんと駅前市場!

これは入らないわけにはいきません。

とはいえシャッター市場

長田鮮魚店

ではありませんでした。嬉しい賑わいです。

市場内では、鮮魚店、精肉店と練り物屋さんが現在も営業中でございました。印象的だったのは2300円のうに丼が飛ぶように売れていたことでしょうか。

長田鮮魚店さんのうに丼

https://twitter.com/sKlE1LkE6P4VrhU?s=20&t=JFw9AoIryFZYAFFytKkLrQ

 

留萌駅前自由市場

駅前自由市場も来春以降はどうなるのか。

日曜の昼下がり。建物は密集するが街中を歩く人はまばらだ

ただ、無理して止まってはいけませんよ。

留萌のにぎわいは駅から少し離れた場所にある。

中央スーパー。旬のサンマだが、だいぶ細くなった気がする。

海沿いにかような木造建築がよく見られる

沿岸バスの留萌駅前停留所。なんとも旅情をくすぐる名前である。

旧羽幌線の代替路線をはじめ、札幌と留萌・羽幌・幌延など日本海『沿岸』を運行エリアとしている。

あと半年、がんばれよ

留萌駅に戻り本日は終了。留萌の最後の夏が終わりました。
この後、冬が訪れ、深い雪が解けた頃には駅の灯は消えることになります。

おしまい

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