晴れた、出かけよう
新年度が土曜日からはじめまった2023年4月。新生活を迎える方々を祝すような晴天が広がっておりました。
「上着はいらぬぞ、身軽に自由に旅立て諸君!」
3月中はPCと見つめ合う日々、安息を求め訪れた桜咲く京都では冷雨に見舞われる始末だった筆者。。
この新年度のはじまりに、心機一転の光を見ました。新生活の彼らに負けじと家を出ます。足取りが軽やかなのは、休日だから、それとも履きなれたスニーカーのおかげでしょうか。外套ではなく、明るい予感をまとい学生の街 神保町へ繰り出したのでありました。
”光”の教会
神保町駅からで錦華通りを北上していきます。出歩く方は少なく、土曜の午前中らしい静かな時間が流れています。暦の捉え方は人それぞれということなのでしょうか。歩くこと数分、やってきました。
都会の安息地は、それを体現するようにビルに囲まれた場所にありました。カトリック神田教会です。淡色の街並みにおいて赤みがかった本建築は、ひときわ温かく映ります。
完成は1928年(昭和3年)。日本がその後、世界恐慌、さらには15年戦争を突き進んでいくわけですが、幸いにも戦災は免れ、当時から現代に至るまでこの地域の人々の安息を守ってきたのでしょう。建設当時はレンガ建築も多かったでしょうが、ビルが主役の今日において存在感はいっそう光るものがあります。
設計はスイス人建築家マックス・ヒンデル、建設は宮内 初太郎が棟梁として行ったこともあってか、どこか日本の風景に馴染む国内他のレンガ建築にも似た雰囲気があります。このような知見は現代にも受け継がれているのでしょうかね。
洋風建築といえばステンドグラスと思うのは日本の知識しかない私の偏見でしょうか。
調べると元々は聖堂内の演出装置(現代のステージライトのようなもの)、そして文字の読めない人々へ聖書の内容を伝えるイメージとして機能していたのだとか。光の神秘性みたいなものはわかる気がしますし、今より情報の少ない昔の人々はいっそう感じられていたのではないでしょうか。
Wiki先生によれば、”外観はロマネスク様式、内部はルネサンス様式という二つの建築様式を融合した建築物”だそうですが、建築様式、これが良く分からんのですねぇ。ゴシック、バロックにルネサンス。。。
ロマネスク様式の特徴には、① 石造りの分厚い壁、② 多数の小さな窓、③ ローマ風の半円アーチ そして④ 豪華な柱頭があるようですが、どれも当てはまらんではありませんか!興味があるのに理解できない、しばらくカタオモイは続きそうです。
土曜早い時間から素敵な建築に出会うことができました。ありがとう太陽さん。今年ことは晴れ男に!
みなさま新年度もどうぞよろしくお願いいたします!
おしまい
コメント