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住吉大社へ
阪堺電車に乗ってやってきました、住吉大社です。全国にある住吉神社の総本社であります。摂津の国で最も社格が高い一宮であり、戦前は最高位である官幣大社にも分類された由緒正しき神社であります。
航海の神を祀っており、平安期から現在に至るまで、多くの方の信仰を集めております。
名物である(と勝手に思っている)反橋(そりはし)。通称 太鼓橋。ちなみに最大傾斜は48度とな。橋というよりも階段です。
どーーん
鳥居をくぐると・・・・その先は散策に専念するあまり撮影を失念orz 実際に訪れて、お楽しみいただければと思います。
先ほどの反橋を横から。かつて住吉大社の眼前には海が広がっており、この橋は大社の対岸にあった入り江を渡るために造られたという説があるようです。なので、この池も海の名残だったりしそうですよね。
白砂青松
住吉大社の目の前を走る阪堺・南海電車を越えていくと、そこにあるのが住吉公園。位置関係はご覧のとおり
広大な公園と神社が隣り合うようにありますよね。はてはて。何か裏がありそうです。と、散策を続けていると、その答えがありました。
住吉公園は、かつて住吉大社の参道であった場所だったようです。それは納得。
ちなみに石碑に描かれた塔のような建物は、現在再現されていていまして
その歴史を紐解くと、鎌倉期に建てられた日本最古の灯台だったという説もあるようです。この灯台がある辺りまで、かつては住吉公園の敷地だったようですが、国道の敷設によって廃止されてしまったようです。
怪の驛園公吉住
ところ変わって南海電車の住吉公園駅。ここから大阪の中心部に戻ろうと思います。と思ったら
ありゃ?笑
もぬけの殻です。通路の形状からして、ここに改札があった雰囲気です。はてはて
外に出てみるとご覧のとおり。ひさしのように見えるY字型の構造物はホーム屋根の残骸でしょうか
折り返し駅を作るにはちょうど良い敷地です笑 これは廃駅跡ですねぇ。テンションが上がって参りました。
細長い湾曲した敷地の先には
さっき乗ってきた阪堺電車が。そしてこの敷地の先を見てみると
繋がってたな、これ
そして、調べてみると、やはり繋がっていました。
こちらはWikipediaから拝借してきた阪堺電車の路線図です。阪堺電車は、私が行きに乗った阪堺線ともう一つ上町線という路線があります。
現在、その二路線がここ住吉駅付近で合流していますが、かつては上町線が、住吉駅で阪堺線と交差した後、合流することなく真っ直ぐ進み、その先にあった住吉公園駅まで走っておりました。先ほどの敷地は、その住吉公園駅の跡地だったわけです。
地図をみるとなお分かりやすいでしょうか。住吉~住吉公園が廃線になっています合流点の延長線上に斜めに走る道路、そしてその先に南海電車の住吉大社駅がありますね。
かつては1分ヘッド(!?)で運転もされ、大変賑わっていた同区間でしたが、
老朽化した設備の改修に莫大な費用がかかるということで、2016年に廃止されてしまったとのことでした。
残念ではありますが、並行して阪堺線も走っていますし、こればっかりはしょうがりませんね。庶民の足として、まったり走る阪堺電車にはいつまでも頑張っていただきたいところです。
つづく
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