冬のタウシュベツ川橋梁ツアー 雪上に現れる旧士幌線の幻の橋-冬のしばれる北海道part5/5

北海道

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根室本線の普通列車で釧路⇒帯広 -冬のしばれる北海道part4/5-
前回はこちら ※2020年3月撮影 14:10 斜陽の街をあとに 普通列車で帯広へ向かいます。およそ3時間の旅路 同区間を走るこの子 スーパーおおぞらに乗れば帯広まで1時間半。普通列車の半分の時間で行けてしまいますが、青...

本日、2020年3月2日は旅程の最終日。目指すは今回の旅の目的でもある旧国鉄士幌線タウシュベツ橋梁でございます。

おはようございます。朝7時前の帯広駅前です。

道民の生活を支えるセイコーマートで朝食を済ませ、バスターミナルに向かいます。いざ!

と、その前に今回のタウシュベツ橋梁ツアーの段取りを振り返っておきます。

タウシュベツに行く前に

① ツアーを予約する

ネット上で空き状況が確認できますので、まずは参加日を決めてNPOひがし大雪自然ガイドセンターで予約しましょう。申込みは、電話かメールで受付けておりますよ。
ツアーに申し込まずとも見学は可能ですが、タウシュベツのあるエリアは電波は飛ばず、夏にはヒグマが出没し、冬には湖上の氷を突き破ってしまう可能性がある危険な場所でもあります。

ツアーに参加するのがベターでしょう。

② 交通手段を確保する

タウシュベツまでは帯広から70㎞近くあります。レンタカーを借りるか、バスの時刻に合わせて旅程を汲んでいきましょう

そして、私と同じように、十勝バスを使って日帰りするとなると、ダイヤの都合上、選択肢は一つのみ。

往路:帯広 7:10→ぬかびら郷営業所 8:53
復路:ぬかびら営業所 16:45→帯広駅 18:30

つまり1日がかりです。みなさま、覚悟ください。
ちなみにこの方法で行く場合、ツアーと往復のバス代、さらに温泉入浴がセットになった湖上ハイキング ゆったり温泉パックがあるので、事前に十勝バスで予約しておくのが良いでしょう。

③ 準備は整いました!ではいきましょう

と、ツアーの回し者のようになってしまいましたが笑
私を踏み台にして、みなさま素敵な旅をご検討くださいまし。

ではでは、本題に戻り、実際の様子をご紹介いたしますぞ。

7:10 帯広駅前バスターミナルにて

バスターミナルおびくる

駅前のバスターミナルにやってきました。

こちらで予約していたパック券を受け取ります。少しでも布団にくるまっていたかった私は、前日の受け取りを試みましたが、当日のみOKとのこと。みなさま早起きしましょうね。

十勝バスのぬかびら温泉郷行き

やってきました、ぬかびら温泉郷行きバスです。

音更(おとふけ)、士幌、そして糠平と旧士幌線をなぞる様なルートでぬかびら温泉郷に向かいます。

車内ではてんぷら油を回収中

バイオディーゼル燃料としてリサイクルするのだとか。家庭に寄り添った感じが良いですなぁ。
乗車したバスは道中、ご覧のように・・・

113停留所1時間43分かけて走破していきます。ぶったまげた。

長旅ですな。道中の主要集落である、音更や士幌を過ぎたころから、

鉛色の世界が

牧草地帯でしょうか、それとも畑作地帯。夏に来たら答え合わせができますでしょうか。

このような風景の中を延々と行き、時たま小さな集落に寄っていきます。地図をみれば白地になっている場所でも、こうして人の営みがあるのだと感じます。

そして到着の10分ほど前になってきますと、

バスは山を分け入るように

ここまでくると人家は皆無。と、

 

!!!!!!!

 

突如現れた人工物。そして中央部が欠落している姿がまた目を引きます。こちらは旧士幌線旧線の第4音更川橋梁。欠落した部分にはガーター橋があったそうですが、リサイクル可能な金属の部分のみ回収され、再利用ができないコンクリート橋部分は残されたようです。

士幌線のダムによる付け替え

士幌線 新旧ルート図

旧士幌線の「旧線」としたのは、この先にある糠平ダムの建設に当たって士幌線が付け替えられたためです。

地図でマーカーでなぞられているのが旧士幌線の旧線
そして湖を避けるように湖の左岸に白黒線で描かれているのが旧士幌線の新線です。

旧線は1939年に建設されたものの、1955年には新線に切り替えられ、その新線は1987年に廃止となりました。ですから、新旧線共にわずか20年前後でその役目を終えた悲運の路線です。

これから訪れるタウシュベツは旧線上に存在していました。約70年に渡ってダム湖に沈み浮かびを繰り返してきたというわけで、その歴史も噛み締めていきたいと思います。

糠平ダム

ことの発端となった糠平ダム

糠平ダムを右窓に眺めつつ、長いトンネルを抜けていくバス。そのトンネルを抜けるといよいよそこは、、

8:53 十勝バスぬがびら営業所へ

十勝バスぬかびら営業所停留所

十勝バスぬかびら営業所停留所

やってきましたぬかびら源泉郷
ここがタウシュベツ見学の拠点となります。降車するとガイドの方がお出迎え。車に乗せてもらいガイドセンターへ向かいます。

糠平温泉文化ホールのNPO法人ひがし大雪自然ガイドセンターの看板

いよいよです。

こちらで防寒着に着替えたり、お借りするストックの長さの調整をしたりとツアーの下準備をします。レンタルのウェアや靴もこちらで受け取ります。また、荷物は預かっていただけますしお手洗いもあるのでご安心を。

本日のツアー参加者は、私を含めた男性 3名。普段であれば平日でも二十数名は集まるという人気のツアーなのですが、今般のコロナの広がりでキャンセルが相次いでしまったのだとか。それでも、かき入れ時は越えていたので、収入的にはぎりぎりセーフだったようです。

準備を終えた一行は、ガイド氏の車に乗り込み、散策開始地点に向かいます。いよいよツアーがはじまります。

9:45 いざ雪上ハイキングへ

やってきたの糠平湖畔の国道273号脇のスペース。

ここからは自らの足でタウシュベツを目指すことになります。早速装備を調えます。

スノーシュー

ストックに雪道用スパイク、そしてサツマイモのようなパンツ(借り物)を拝借

レンタルウェアにありがちな「誰が選ぶんだこんな色」のパンツ。テンションを下げていると、それを予想していたかのようにガイド氏、

服装はカラフルな方が良かったりするんです。
この辺りはヒグマの巣ですが、それを虎視眈々と狙う猟師の方もいます。
ただ、猟師の高齢化が進んでまして、黒っぽい服を着た方が、熊に間違われ誤射される事案もたびたび起きていますから。。。

オーマイガー、ガイド氏・・・

わたしの上着は真っ黒
このサツマイモズボンに急に愛着がわいてまいりました。

確かに黒い服装は熊に見える・・・

では、いよいよ樹々の中へと向かっていきます。片道2㎞の雪上の旅であります。
と、ここで細い林道と交差します

素敵な雪の細道

夏はかようなな雰囲気に(2024年夏の再訪時)

早速現れたこの細長い空間、実は士幌線新線廃線跡

森の中を駆けていたんですな。1955年に開通した士幌線新線は1987年に廃線となっています。ただ、1978年に末端区間の糠平~十勝三股は、廃線に先立ち利用者減のため代行バスによって運行されていました。そのためこの場所に列車が走っていたのはものの20年程度ということになります。
雪が解け、面影を感じられるであろう夏に再訪したいものです。

少し行くと再び足を止めたガイド氏

ずる剥け、えぐり取られたかわいそうな木が二本。どうしたのでしょうか。
これらはいずれも動物の仕業なのだとか。手前の木はアカゲラが、そして奥はキツツキによるもので、いずれも木の中にいるアリなどの虫を食べようとして、このようなことになるんだそうです。
きつつきに突かれた木

工具による傷かと思うほどの大きな穴になっている。

木がかわいそうに思えますが、すかさずガイド氏
このように虫の侵入を許してしまう木は既に弱っている状態で、放っておいてもいずれ朽ちて、折れてしまうでしょう。ただ、そうして日の光が森の中に入るようになると、折れてしまった木の周辺に元気な木々がこれでもかと生えてくるんです。
キツツキは、かつて害鳥と捉えられることがありましたが、実は森の新陳代謝を活性化してくれるんですね。
なるほどなぁ。自然界は生命活動によって、絶えず回っているわけです。
冬の時期は彼らが近くにいるかどうかが分かりやすいと言います。というのも、冬の時期は頻繁に雪が降りますので、基本食べ残しは雪で覆われ見えなくなってしまいます。ただ、雪原に木くず等が残ってれば、ついさっきまで彼らがいたということになります。彼らを目にできずとも、その生活を感じられるわけです。

少し進んで再び足を止めるガイド氏

今後は雪原に一本線が残されています。これはキツネの痕跡
彼らは、モデルのように内股で歩いていく習性があり、かような特徴的な足跡を残していきます。このように、思わぬ動物ツアーを楽しんでいるうちに、森を抜け・・・

10:06 雪の砂漠へ

やってきました糠平湖。さながら雪の砂漠です。

ここからは冬季でも、限られた期間だけ可能な湖上を横断するルートで、タウシュベツにアプローチしていきます。

斜面には恐ろしいことにヒビががが

しかしご安心を。
氷は十分な厚さで、我々を受け入れてくれています。発電に湖水を使用するため、ダム湖の水位が下がり続けるとこのようなことになるんだとか。

一面の雪原もまた良いですねぇ

ひたすら雪道ですが、スノーシューのおかげで普段と変わらない感覚で歩くことができます。そして、
糠平湖上のタウシュベツ橋梁
た、タウシュベツや・・・
東京から千数百キロ。ずっと憧れていた場所に、ついに来てしまいました。
一面の銀世界にぽつんとそびえるアーチ橋。自身の視覚で捉えたわけですが、それが現実の風景とは思えない不思議な感覚に襲われます。

一向はタウシュベツを目指して歩を進めます。

近くに見えますが、まだ、1キロほどの距離があるということ。人の営みの中で培ってきた私の距離感覚は、自然の中では役に立ちません。

と、再びここで豆知識講座。おもむろに雪面を突きだすガイド氏

簡単に突き破ってしまい、湖面が姿を現しました。

糠平湖の覆う氷は十分に厚く、昨今の暖冬の影響もあまり受けていないといことですが、それでも薄くなっている部分があるといいます。その原因は気温ではなく、
湖底から発生するメタンガス
湖水内のバクテリアによって生じるメタンガスにより氷が薄くなってしまうんだそうで、ごくごくたまに、ツアールートを外れた観光客がその雷”を踏んでしまうこともあるんだそう。ひえ。
ただ、ガイド氏が見つけた地雷は、上の写真のように囲いをしてくださっているため、素人でも目視できるようになっています。

朽ちた大木が

ダムができる前は、この地で緑の枝を揺らしていたことでしょう。ダムに沈んだ事物に哀愁を感じてしまいます。

そして、その時がやってきました。

10:40 幻の11連アーチ橋

旧士幌線タウシュベツ川橋梁

やってきました、タウシュベツ。想像よりも大きい・・・
写真では分かりにくいのですが、高さは10m近くあります。
この上を汽車が行き交っていたんだ。
ここでは45分ほど見学の時間をいただけるので、ぐるっと橋を反時計回りに一周することにします。
旧士幌線冬のタウシュベツ川橋梁

反対から見ても美しいアーチ橋

タウシュベツ橋梁崩壊個所

中央部の損傷が生々しい

上の写真の個所が、ガイド氏としても最も崩落が懸念される部分だそうで、いつ完全なタウシュベツが見られなくなるか分からないレベルなのだとか。

 こちらもなかなか危なそうな雰囲気。。

定番の構図で

橋梁上部はご覧の様子

ダムができて約半世紀、毎冬、氷を突き破って出現してきたタウシュベツ。当然の損傷具合です。

奥の木が生えていない部分は、旧士幌線旧線の道筋。

見え隠れするタウシュベツ川のせせらぎ

写真中央、雪が崩れ落ちている所には橋梁の由来となったタウシュベツ川が流れます。音更川の支流で、春になると雪下から顔を覗かせてくれます。
糠平湖のキノコ氷

キノコ氷

切り株の上に氷が乗っかってできるキノコ氷。糠平の名物です。よーく見ると、

氷の中に気泡があります

これは、先ほど地雷のくだりでご紹介した、メタンガスが氷に閉じ込められたもの。アイスバブルと言われ、これもまた糠平名物となっています。鉄以外も楽しめてしまうのがこのツアーの憎いところですね。
多くの参加者を集める人気の本ツアーですが、そのほとんどが国内旅行客で、昨今の訪日観光客の賑わいは見られないのだそうです。日本人の国民性でしょうか、崩れ行く美、盛者必衰じゃないですけど、儚いものに心を動かされやすいのかもしれません。
タウシュベツ橋梁

人が並ぶと橋梁の大きさに驚く

写真だと伝わりにくいタウシュベツの大きさですが、なかなかのスケールです。
アーチ部分の見上げる位置に残っている表面の凹凸が少ない面、こちらは現役当時の表層部が崩れずに残っているところ。それ以外の部分は風化が進み、内側部分が露出しています。あまりにも露出部分が多いため、現役時代からこの姿だと思われる方も多いんだそうです。ちなみに現役時代は、このようなお姿だったのです。
現役時代のタウシュベツ橋梁

現役時代のタウシュベツ橋梁

いまよりスマートな見た目をしておりますね。にしても、いずれもも同じ場所だとは信じがたい・・・
タウシュベツ橋梁崩落箇所

前述のの崩落部分を反対側から。

アーチ部分を縦に結ぶようにヒビが入っています。これじゃ崩落は時間の問題だぁ・・・
2003年の十勝沖地震までは、橋の損傷も少なく橋の上部を歩いて渡れていたそうなのですが、今では想像できません。この15年で劣化がかなり進んでしまったんですね。
写真を見ると垂れ下がった鉄骨を確認いただけるかと思いますが、毎春タウシュベツが氷を突き破る際に、この鉄骨が湖面の低下に合わせて湖底側に引っ張られ、周囲の損傷を加速させてしまうそうです。いま、目の前にある当たり前を大切に。
名残惜しいですが、見学の45分はあっという間に過ぎ去ってしまいました。

来た道を戻ります。

次は、梅雨から夏にかけて訪れ、タウシュベツの違う顔を見てみたいところです。その時までこの姿をとどめてくれるでしょうか。訪れるたびに周囲の風景、そして自らの風貌を変えるタウシュベツ。多くの観光客を惹きつけ続ける魅力に触れられたツアーでありました。

森を抜け、雪のウォーキングは終了。車で、ツアーセンターに戻ります。

旧士幌線新線アーチ橋

こんなところにアーチ橋

こんなところにも!

新線の三の沢橋梁です。

ツアーセンターに12:30に戻り解散となりました。
ただ、帰りのバスは16:45。予想はしていたとはいえ、時間があります。ガイド氏によれば、タウシュベツツアーに参加したものの、時間を持て余し、若者がぬかびら中を徘徊する姿はよく見られる光景になっているそうで
そんな状況を受けてツアーセンターは、午後に名物キノコ氷の見学ツアー等を組んでくれています。ただ帰り道のアーチ橋にすっかり心を奪われていた私は、鉄分を求めてご多分に漏れず街中を徘徊することにしたのでした笑
温泉街にあるロッジ フクロウさんで昼食を取りながら、徘徊コースを選定します。

ぬかびら源泉郷を探検

ぶかびら温泉郷郵便局

まずは、メインストリートにあるぬかびら源泉郷郵便局

国内唯一?の手湯を備えた郵便局だそう。ここで暖を・・・と思いましたが、枯れておりました。凍結防止かな

雪国らしい煙突を備えた集合住宅

煙突からは煙が。

暖炉でもあるのでしょうか。地元の方にとっては日常の風景なのでしょうが、旅人にとっては生活が感じられる嬉しい眺めです。

糠平湖周辺は電波が届かないんですね。

とはいえ、スマホと距離を置き、自然と向き合う時間も悪くはないですよ。続いて

上士幌町鉄道資料館

上士幌町鉄道資料館

旧士幌駅跡にある資料館。士幌線の歴史や実際に使われていた品々を見ることができます。が、

 

11~3月は冬季休業

 

ちーーーん

 

実はガイド氏から教えてもらってはいたのですが、前日までの計画ではこの場所で時間を使うつもりだったのです。徘徊者はこうして生み出されているのかもしれません。

糠平の集落から若干離れた場所に資料館、そして駅があったことが分かります。こんな不便な場所にどうして駅を設けたんでしょうかねぇ。

往年の糠平駅の映像を見ても、街外れ感は当時からあり、はてはて。にしてもこの動画も貴重な資料です。YOUTUBE偉大。

上士幌町糠平駅

資料館から先述の三の沢橋梁近くまでの廃線跡は遊歩道として整備されていて、存分に鉄分を摂取することができます。ちょっと行ってみます。

ほのかに感じる鉄路のニオイ

この道もいずれ木々により自然に還るのか

ルンルンで歩を進めますが足元は雪だらけ。遊歩道という優しげな名前は、雪の前に悲しく響きます。靴下もビショビショに。それでも先を目指すのは、

アーチ橋群と共にある街

旧士幌線糠平川橋梁こ奴のため!糠平川橋梁です。

旧士幌線糠平川橋梁

緩やかなカーブが美しいですねぇ。

街の裏手、木々に守られるようにひっそり佇む3連アーチ橋。コンクリート橋ですが、無機質というより優美な印象を受けます。往年のタウシュベツもこんな風貌だったんでしょうね。橋梁上を越えていくと、

第7糠平トンネル

第7糠平トンネル

遊歩道はトンネルを避け、先ほどのツアー開始地点の方角へ向かっていますが、厚い雪に覆われており、掻き分けていく必要があります。

ただ、濡れた足元がそろそろ限界。ここにて徘徊を終え、十勝バスのパックツアーに組み込まれていた日帰り温泉利用券を使い、冷え切った足元の回復にへと向かうのでした。

ぬかびら温泉郷湯元館

お邪魔したのは湯元館さん

こちらは、糠平温泉で初めて源泉を採掘された方によって開かれた宿をルーツに持つ歴史お宿さん。

温泉に対しては「湯に浸かれればそれでいい」という考えの私でしたが、旅の疲れもあってか大満喫。平日の昼間なのに、雪を見ながら露天風呂にいる非日常感に存分に耽り、愉快になるのでした。

お湯が汚れ、目撃した人に多大な精神的ダメージ

 

言葉選びが秀逸です。

湯元館休息所

休息所も完備。たまりません。

最高

くつろぎ倒した結果、気が付けばバスの発車まであと少しの時間となりました。徘徊はしたものの、存分にぬかびらを楽しんだのでありました。

16:45 十勝バスぬかびら営業所停留所から帯広へ戻ります。夏にまた来たいなぁ。帰り道、朝よりも注意深く道路脇を眺めていると

こんなところや

あんなところ

ここにまで!

険しい地形に鉄道を通すことがどれほど大変だったか、アーチ橋の多さが示しているような気がします。

今やその役目を終え、朽ちるのを待つばかりのアーチ橋。ですが、私のような物好きの心を動かすのは、建設に携わった方の汗水が染み込んだアーチ橋だからでしょう。そんな仕事をしていきたいと若輩ながら思ったところで今回の旅は終了。帯広駅に帰還、バスで空港へ向かい、帰路についたのでありました。

おまけ

とかち帯広空港のばんえい馬モニュメント

とかち帯広空港でばんえい馬ともご面会!

いい旅の終わりとなりました。

おしまい。

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