どうやって帰ろう?
新尾道から始めたしまなみサイクリングをどう終えるか悩んだ時、存在を知ったのがオレンジフェリーでした。愛媛を22時に出て、翌朝6時に大阪に着く利便性、宿泊しながら移動できるお得感、何より船旅がまとう旅情の魅力、そんなことから同案を採用したのでありました。
新尾道に8時前に到着後、今治駅着が16時半でした。
今治駅からフェリーが出港する東予港までは25㎞の道のり。食事を済ませ、入船可能な20時少し前でしょうか、フェリーの明かりが乳酸のたまったからだをよみがえらせた瞬間からスタートです。
東予港までやってきました。
資源や出荷物の輸送を目的としているためでしょうか、人家は皆無、夜に眠る工場地帯の中にあります。
新尾道から約90㎞、今日の宿が見えた時のこれ以上の安心感はありません。
彼が創業した瀬野汽船は、戦後まもなく、九州の石炭を香川の塩田へ運ぶべく設立された海運会社です。オレンジフェリーを運航する四国開発フェリーは同社のグループ会社、1972年に本路線を就航させています。
本日のお宿がこちら。想像を超える船体の大きさに驚きました。四国・大阪間の需要は大きいんですね。大阪からやって来るおれんじえひめ号とは帯色で区別され、おおさか号は青色、えひめ号はオレンジ色となっています。
入船時間後のため、待ち人はいませんでした。
それでは入船です!マイバイクステイサービスを利用し、自転車をそのまま自室に持ち込みます。入船前にスタッフさんの指示に従い、タイヤを水拭きした上で船に乗り込みますが・・・
場違いに自転車を引いている状況が面白いですが、胸を張って絨毯を踏みしめます。なかなかできない経験です。
そして自室へ
オレンジフェリーの客室
ビジネスホテル並みの設備、部屋の広さはそれ以上でしょうか。これで11,300円(自転車料金1,700円含)。宿泊と移動を兼ねてこの値段は破格です。
また、最も敷居が低い客室がこちらのシングル。自転車持ち込みの場合は9,400円で利用ができますが、こちらは解体が必要になります。手間と居住性を考えても、オプションを支払う価値は十分にあります。
おれんじえひめ・おおさか号は、客室は「動く海上ホテル」をコンセプトに、国内で初めて全室を個室としたフェリーです。実際に、船内には利用者は輸送関係者をはじめ、シニア層や女性客が多く、そのニーズをがっちり掴んでおりました。
落ち着いたところで、船内探検に出かけます。
ロビー
縁起でもありませんが、私も同じこと思っていましたよ
10時間の船旅も何不自由なく過ごすことができそうです。
今回は満腹だったので、セルフビールサーバーで金の一杯を購入し、自室で楽しみます。
1階出入口、食堂やシングル客室、2階はスイートやロイヤルなどの上等客室、3階は屋上。船外に出ることができますので、後ほどご紹介
港を見下ろして
時折轟音を立てながらトラックが乗り込んでいきます。土曜の夜ですが、物流は止まることはありません。
楽しみは尽きませんが、フェリーまでの道中で疲労困憊。探検はここまでにし、自室へ戻ります。出航はあまりにも優しく、それが夢だったのかもしれないと思うくらい、気づけば意識がなくなっていたのでした。
明朝 朝6時
おはようございます。夜の瀬戸大橋か明石海峡大橋を見たいと思っていましたが睡魔、強し。気づけば既に大阪におりました。
自室へ戻りまったりしながら、支度をします。
日が高くなってきた午前8時前、自転車で繰り出します。
大阪の中心部から15㎞、自転車で1時間かからない距離にある大阪南港。
南港ポートタウン線のフェリーターミナル駅から、乗り継いで中心部へ向かうことも可能です。
九州、沖縄方面のフェリーも就航しています。
おしまい
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