オレンジフェリーでしまなみサイクリングの疲れを癒す

中国

どうやって帰ろう?

新尾道から始めたしまなみサイクリングをどう終えるか悩んだ時、存在を知ったのがオレンジフェリーでした。愛媛を22時に出て、翌朝6時に大阪に着く利便性、宿泊しながら移動できるお得感、何より船旅がまとう旅情の魅力、そんなことから同案を採用したのでありました。

新尾道に8時前に到着後、今治駅着が16時半でした。

今治駅からフェリーが出港する東予港までは25㎞の道のり。食事を済ませ、入船可能な20時少し前でしょうか、フェリーの明かりが乳酸のたまったからだをよみがえらせた瞬間からスタートです。

東予港に停泊中のオレンジフェリー

船だ

東予港までやってきました。
資源や出荷物の輸送を目的としているためでしょうか、人家は皆無、夜に眠る工場地帯の中にあります。

夜の東予港

乗り場周辺はナイター球場のようだ

新尾道から約90㎞、今日の宿が見えた時のこれ以上の安心感はありません。

東予港駐車場案内図

東予港入口

ミカンと瀬戸内海のカラーでカモメをあしらった(と思っている)ロゴ。かわいらしい。

東予港フェリーターミナル

オレンジフェリー 東予港ターミナル。2018年にリニューアルされている。

就航記念碑と瀬野 政次郎像

瀬野 政次郎像。

彼が創業した瀬野汽船は、戦後まもなく、九州の石炭を香川の塩田へ運ぶべく設立された海運会社です。オレンジフェリーを運航する四国開発フェリーは同社のグループ会社、1972年に本路線を就航させています。

2018年に新造されたおれんじおおさか号

こちらも2018年に新造されたおれんじおおさか号

本日のお宿がこちら。想像を超える船体の大きさに驚きました。四国・大阪間の需要は大きいんですね。大阪からやって来るおれんじえひめ号とは帯色で区別され、おおさか号は青色、えひめ号はオレンジ色となっています。

ターミナル前には空気入れ。ありがたい心遣いだ。

東予港フェリーターミナル待合室

待合室

入船時間後のため、待ち人はいませんでした。

それでは入船です!マイバイクステイサービスを利用し、自転車をそのまま自室に持ち込みます。入船前にスタッフさんの指示に従い、タイヤを水拭きした上で船に乗り込みますが・・・

オレンジフェリー船内

ホテルと見紛う豪華な内装

場違いに自転車を引いている状況が面白いですが、胸を張って絨毯を踏みしめます。なかなかできない経験です。

東予フェリー廊下

廊下を進み、

そして自室へ

 

オレンジフェリーの客室

オレンジフェリーデラックスシングル内に自転車を持ち込み

デラックスシングル

ビジネスホテル並みの設備、部屋の広さはそれ以上でしょうか。これで11,300円(自転車料金1,700円含)。宿泊と移動を兼ねてこの値段は破格です。

オレンジフェリーシングル客室

こちらはシングル。洗面所と窓の有無がデラックスと異なる。

また、最も敷居が低い客室がこちらのシングル。自転車持ち込みの場合は9,400円で利用ができますが、こちらは解体が必要になります。手間と居住性を考えても、オプションを支払う価値は十分にあります。

おれんじえひめ・おおさか号は、客室は「動く海上ホテル」をコンセプトに、国内で初めて全室を個室としたフェリーです。実際に、船内には利用者は輸送関係者をはじめ、シニア層や女性客が多く、そのニーズをがっちり掴んでおりました。

落ち着いたところで、船内探検に出かけます。

ロビー

「すごい、タイタニックみたい!」と盛り上がる方も

縁起でもありませんが、私も同じこと思っていましたよ

カウンターでは明朝チェックアウトを行う

おれんじおおさか号の内装は、帯色同様、青を基調としている

シングル利用の方も船からの景色を楽しむことができる

オレンジフェリーの自販機

自販機だけでなく、

オレンジフェリーのコーヒーマシン

コーヒーマシンも完備

そして気になるレストラン

東予フェリーのレストラン

はい、楽しげ

10時間の船旅も何不自由なく過ごすことができそうです。

今回は満腹だったので、セルフビールサーバーで金の一杯を購入し、自室で楽しみます。

1階出入口、食堂やシングル客室、2階はスイートやロイヤルなどの上等客室、3階は屋上。船外に出ることができますので、後ほどご紹介

おまけ トイレもキレイですよ

港を見下ろして

ファンネル(煙突)マーク

広大な東予フェリー乗り場

最後部には自動車を積み込むアプローチが

時折轟音を立てながらトラックが乗り込んでいきます。土曜の夜ですが、物流は止まることはありません。

楽しみは尽きませんが、フェリーまでの道中で疲労困憊。探検はここまでにし、自室へ戻ります。出航はあまりにも優しく、それが夢だったのかもしれないと思うくらい、気づけば意識がなくなっていたのでした。

明朝 朝6時

気づけば大阪南港に

おはようございます。夜の瀬戸大橋か明石海峡大橋を見たいと思っていましたが睡魔、強し。気づけば既に大阪におりました。

朝の大阪南港

到着の2時間後、8時までは船内に留まることができる。

トラックの朝は早い

スロープを伝って船外へ

自室へ戻りまったりしながら、支度をします。
日が高くなってきた午前8時前、自転車で繰り出します。

長いボーディングブリッジをわたり

大阪南港フェリーターミナル

大阪南港フェリーターミナル

大阪の中心部から15㎞、自転車で1時間かからない距離にある大阪南港。
南港ポートタウン線のフェリーターミナル駅から、乗り継いで中心部へ向かうことも可能です。

フェリーターミナル入口。ヤシの木が南国への旅を盛りあげてくれる。

九州、沖縄方面のフェリーも就航しています。

おしまい

コメント

タイトルとURLをコピーしました