宇都宮LRTの現況 まちづくりの未来を拓け1/2

関東

2021年11月20日、師走を前にしたとは思えない陽気です。
今日は宇都宮へ向かいます。お目当てはこちら。

 

芳賀・宇都宮LRT

簡単に言えば開業を控えた路面電車であります。

宇都宮駅と市西部の工業団地を結ぶ15㎞の路線で、2023年3月の開業を目指して絶賛工事中です。

注目なのは、75年ぶりの路面電車の新規開業である点です。
モノを作ることから、維持することに力が注がれる昨今において、珍しいですよね。

では、なぜ新線を作るかというと、このLRTが宇都宮地域の生命線となるためです。
概説すると以下のとおりです。

宇都宮駅周辺は、南北方向の鉄軌道が充実している反面、西方向は道路交通に依存している特徴があります。

ただ、当該エリアに位置する工業団地は、地域の雇用、財政を支える宇都宮地域の心臓部なのです。

地域を持続的に発展させるため、地域の中心部と心臓部を結ぶ大動脈が必要である。そのような判断により、全国でも例を見ないLRT建設が決まったのでありました。

実際に行ってみた

はじまりはJR宇都宮駅西口、ここから自転車で西進してゆきます。

駅通路。これだけでも未来を感じさせる。

駅前の工事は進んでおり

ホームができそうな敷地が確保されている。

宇都宮駅(仮)というところか

幸先の良く雰囲気が感じられて足取りが早まります。どんどん行きますよ。

駅完成イメージ

写真右手からやってきた電車がカーブを曲がり、

駅を出た電車は緩やかカーブを描き、

西へ進路を変える。

ビルを合間をかわし、

駅前の大通りへ

さすがホンダの街という感じ

駅前の居酒屋。街を挙げてLRTを応援しているのが分かる

現在駅西側唯一の交通機関であるバス

開通後はどうなるのか。

駅から1㎞程。ショッピングモールBell Mall。

この場所には宇都宮大学陽東キャンパス駅が置かれる。LRTの集客を担う駅になりそうでず。

周辺は混雑が見られることから

県道と袂を分かち、LRTは高架へ。

南へ向きを変える。地方の廃線跡を思い出させる橋脚だ。

執筆時点では完成しているようだ。

緩やかに下り

再び西へ向きを変える

広大な更地が

ここは平石駅予定地。トランジットセンターとして整備される。

駐車場、駐輪場やコミュニティバスの発着場が併設され、地域の交通拠点となるのを期待されています。LRTが幹、その他の手段を枝とし、現在国内で推進されているフィーダー交通を実践しています。

そしてこの平石駅にはもう一つ、大事な役割があります。
駅南側に足を延ばしてみますと・・・

ライトの蓄電池

おおお!

おおおおおお!!!!!

LRTの本社と車両基地に接続しているのです。やはり車両を見るとテンションが一気に上がりますね。何よりデザインも秀逸。

乗るのが楽しみになる未来的なデザインだ。

事前に申し込めば基地内で見学も可能なのようだ。

申込はしてないので、今回は覗き見です。

車庫も整備済み

乗らねば撃つぞ

雷の発生数が国内有数の宇都宮。雷都と呼ばれることからライトレールとなったようだ。

基地の端では架線の整備中。

土曜日もお疲れ様です。

再び本線へ戻ります。国道4号線をくぐる箇所はトンネルが整備される予定。

完成イメージ

国道をくぐった先には

次の駅、平石中央小学校駅

学校からLRTが見えれば児童たちも喜びそうだ。

さらに先へ進むと、工事が途絶。ルートを見失います。これから工事なのか。

住宅街を抜け、土の香りがしてくると再び工事現場に。

サミットで越えろ

コンクリートを注入中?

ここからは広大な鬼怒川を越える橋梁区間に

路線内でも重要な構造物の1つではないか。

鬼怒川橋梁は全長643m。高さは最も高い所で約15mで、総工費は約46億円。
宇都宮市として初めて鬼怒川に架けた記念碑的橋となります。

街、田畑そして河川とLRTの車窓は楽しいことになりそうだ。

ワシさん?も景色の変化に関心な様子

大河川 鬼怒川。栃木の果てに湧き出し利根川に注ぐ。

次回、鬼怒川東岸の工業エリアを巡ります。

つづく

宇都宮LRTの現況 まちづくりの未来を拓け2/2
前回はこちら 川の向こうは? 続いて、鬼怒川東岸地域のLRT工事の様子(21.11現在)をお届けします。 ここからはルートに沿って紹介します。時間順ではないので、さっそく日が暮れそうですが、ご心配いただかずに大丈夫です。...

到達地点

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