宇都宮LRTの現況 まちづくりの未来を拓け2/2

関東

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宇都宮LRTの現況 まちづくりの未来を拓け1/2
2021年11月20日、師走を前にしたとは思えない陽気です。今日は宇都宮へ向かいます。お目当てはこちら。芳賀・宇都宮LRT簡単に言えば開業を控えた路面電車であります。宇都宮駅と市西部の工業団地を結ぶ15㎞の路線で、202...

川の向こうは?

続いて、鬼怒川東岸地域のLRT工事の様子(21.11現在)をお届けします。
ここからはルートに沿って紹介します。時間順ではないので、さっそく日が暮れそうですが、ご心配いただかずに大丈夫です。

宇都宮LRT路線図

宇都宮LRT全域図

LRT鬼怒川橋梁の工事現場

鬼怒川橋梁。総延長643mでLRT随一の景観だ。

足場の規模が壮観だ。

田園に横たわる鬼怒川橋梁

全国でも珍しい田園と路面電車という組み合わせが楽しみだ。

鬼怒川橋梁工事現場

橋梁のエンドポイントから。鉄道の新線の工事現場を見られる機会は人生に何度あるか。

橋梁を渡り切り、鬼怒川の河成段丘を登っていく。

工事現場の先は既に路盤が敷けるようになっていた。

鬼怒川東岸地域には、学校施設や企業の工場が並んでいます。

作新学院大学と作新学院大学女子短期大学

大学や

JRバス清陵高校停留所

高校がある。

言ってしまえば前回の市街地と対になるエリアで、この2地域を結ぶことがLRTの使命となります。さらに進んでいきますと・・・

宇都宮ライトレール清陵高校停留所

おおぉ鉄道施設!こちらは清陵高校停留所予定地

架線柱がたくさん。このあたりは道路に並行してレールが敷かれそう。

11月中旬。もみじが美しい時期だった。

清原地区市民センター前停留場

駅設備は2面1線ですが、

清原地区市民センター前停留場バスターミナル

隣地には広大なバスターミナルが

こちらは前回の平石停留所でも紹介したトランジットセンターとなる予定の駅。地域交通の拠点として、LRTのほかバスターミナル、パークアンドライド用の駐車場、タクシー乗降場や待合室が整備されます。

イメージは、ハブ&スポーク。鉄道駅まで各々の交通手段で来た後、LRTに乗りあい、都市部まで移動するというもの。公共交通を効率的に使えるようになっています。

工業団地の中へ

駅前は工業団地の雰囲気。各社の事業所が広大な区画に所在している。

そして、ここまできてついにヤツが姿を見せました。

敷設中の宇都宮LRTレール

レールだ!!

区画が広く取られており、海外のようなゆとりある街並みになっている。

キヤノン宇都宮光学機器事業所

名の知れた会社も多く、通勤・帰宅利用が見込めそうだ。

宇都宮ライトレールのグリーンスタジアム停留所

グリーンスタジアム停留所 下り線ホーム

この駅もまた見どころのある駅。上下線のホームが南北で別の場所に存在し、また以下のように2面2線で折り返しや通過待ちができるような構造になっています。

この眺めは開通後もほとんど変わらないでしょう。このあたりは、LRTで最も未来が想像しやすい区間かもしれません。

こちらは上り線ホーム。木材を使い、美しさと優しさを持ったデザイン。好感度高し。

信号類も準備万端

グリーンスタジアム停留所

最も手前のレールは下り線のもの

同スタジアムはJ2所属の栃木SCのホームグラウンドになっていて、LRTは土日の好楽輸送まで担おうとしているんですねぇ。これは利用客が期待できるのでは。

路盤はかようなことになっていたとは。さらに北へ進みます。

踏切?遮断器などは設けられず、

表示器で注意喚起する感じになりそう。

 

路盤が流出してしまっていますね。

レールが敷かれた区間はここまで。

高架橋の先にある、

ゆいの杜地区を目指す。LRTはこの渋滞を無くす救世主となるのか。

橋桁?

未成線という感じ。

ラスト1/3

すり鉢状の地形の底にある野高谷町の交差点を高架橋でパスし、県道64号線に合流していきます。 

鬼怒川の両岸地域を結ぶ主要な道の1つ。LRT同様、宇都宮駅と芳賀町を結んでいます。

斜面を登り、

郊外の国道筋という雰囲気に

これはLRTの軌道工事。。。。と勘違いした水道工事の写真です←

今後、このバスもLRTに代替されるんでしょう。このあたりは軌道工事が未着手です。

休日夕方の交通量はそこまで。平日の通勤・帰宅時間の混雑が凄まじそうです。

芳賀町工業団地管理センター前停留所付近

道路脇が工事中ですが、LRT自体は道路中央を走る予定で、そのスペースを確保するための道路拡幅工事のようです。細長い空き地を見ると体が反応するのは職業病でございます。

最終コーナーを曲がり、工業団地の深部へ

勾配を上下し、

終着 芳賀・高根沢工業団地停留所

本田技研工業 宇都宮オフィスの北門

門の前の空き地はパークアンドライド用でしょうか。

開業後の再開発も期待される。

以上、15㎞の宇都宮・芳賀町を結ぶ予定の宇都宮LRTの現状でありました。
執筆時点ではさらに工事が進み、軌道が見られる場所も増えているようです。建設費や自動運転が普及した際に障害になるなど、反対の声も大きいようですが、私は宇都宮市の自身の地域と向き合い、未来に向けて前例のない事業に着手した点はすごいなと感じています。

開業時は間違いなく注目エリアとなることでしょうから、そのビフォーの状態を楽しめるのは今の人の特権です。無事に成功し、他地域の先例となることを静かに楽しみにしております。

おしまい

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