2024年12月、高輪築堤が一般公開されるということでこの日は足を運んでみることにしました。
都営の泉岳寺駅を降りると、いつの間にやらビル群が芽吹いているではありませんか。TAKANAWA GATEWAY CITYプロジェクトでは4つの地区に5つのビルが完成予定とのことで楽しみでありますが、高輪築堤はこの再開発に伴い発見されたわけであります。
かつては海のなか
入口からすでにわくわくです。職人気分で見学に向かいます。
今回の公開は2日間限定で工事区域に立ち入って、築堤を間近に見ることができるのです。
平日の日中とは思えない賑わいです。参加者は歴史が好きそうなおじさまのように私と同じ匂いをまとった方が多い印象ですが、中には家族連れや若者の姿も。鉄道ファン以外の方においても、築堤への関心がこれほどとは驚きました。
おおお!教科書で見た日本で初めての鉄道、その一部が令和に拝むことができるとは!断面に引かれた白線が海面のライン。
土砂から発見された埋設物。陶器は江戸期のものだそう。見学者の好奇心に工事員さんが丁寧な説明で向き合ってくれていました。
保存については、TAKANAWA GATEWAY CITY内の3か所(2箇所は現地、1か所は移設)を予定しています。今回の築堤は埋め戻されてしまうので、再び眠りにつきます。
最後に築堤と一緒に押さえておきたい高輪海岸の石垣石です。第一京浜の高輪二丁目交差点にひっそりと残されています。江戸時代はここが東京湾の海岸線でした。
かつては沖合だった場所に鉄道の築堤が築かれ、今やこのビル群。そして数年後にはリニアがやってくるというわけですか。高輪は数百年に渡る要衝としてあり続けることでしょう。
おしまい
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